眠れない羊の群れの迷える心の叫び 第二夜
2月22日のこと。
本当は次の23日が診察日だったのですが、急遽前倒しで診察に行ったのでした。
私「もうダメです…家で休むのも限界、ダメですわ…」
主「…入院しますか。」
主治医、内線電話を取る、看護師長に病棟の空き状況を確認する。
主「今、確認したら閉鎖しか空きがなくて、開放は当分空きがないんだけど、閉鎖でも大丈夫ですか?」
私「…はい。」(もうなんでもいいっす)
主治医、再び内線で看護師長とやり取り。
主「じゃあ明日の10:00に外来の受付に来てください。行動制限はかけないから、煙草とか自由に吸いに行って大丈夫なんで。」
私「わかりました。」
説明があるからと待合で待つこと1時間、看護師がやって来て
入院手続きや準備の資料と、閉鎖病棟の持ち込み制限の説明を受けました。
「…あの、glo…iQOSって持ち込み禁止ですかね?」
看護師さん、なんだかわからないのできょとんとした顔。
「あ、電子式加熱煙草です。」
「電子機器類は持ち込み禁止なので、ダメですね…普通の煙草なら、ライターがナースステーション預かりなので大丈夫ですよ。」
オーマイガッ!
今さら紙巻き煙草かよっ!ダルっ!
まあ吸えるだけマシか…
なんてことをぼんやり考えつつ、帰り際に主治医が
「わたこさん、明日だから。今日1晩だけ(死ぬのは)我慢してね。耐えてね。明日待ってますから。」
と私に言いました。付き添いの母と家路に付き、そこからどうしたのかは
おぼろげです。とりあえず準備できるものだけ準備して、ひたすら希死念慮と戦っていました。
友達数人に閉鎖に入院してくるとLINEして、言われた通り2月23日の午前10:00に行ったと思います。
閉鎖病棟は二重扉になっていて、もちろん内側からも外からも、鍵がないと開きません。
鍵は精神科の医師と看護師など出入りする職員が持っています。
鍵をもたない患者は、当然看護師などに開けてもらいます。
院内外出から戻った時とか、鍵をもたない職員は、インターホンをピンポンします。
1つ目の扉を開けるとそこにはロッカーが置いてありました。
もうひとつの扉の先、つまり閉鎖病棟の中へは
電子機器類は一切持ち込むことは出来ないので、ここで手荷物と預けるという仕組み。
そこでiPhoneの電源をoffにして、母に渡しました。
中に入って主治医の補佐的役割の担当医と看護師から
入院の説明、現在の状況の聞き取り、各種書類にサイン。
病棟の説明を受けて、荷物チェックを受けて、病室に案内される。
荷物を整理して、母は帰って行きました。
痛み止めのロキソニン、便秘薬、不眠時のルネスタを出しておきますと言われ
頓服がワイパックスに変わりました。
(レキソタンが効いてるかわからないと言ったので)
とまあ、だいたいこんなかんじだったとは思い出せるのですが、
当時は頭がおたんこすぎて細かいやり取りは覚えていないです。
入院の要領は2015年に開放に入院したため、わかっていたし不便はありませんでした。
入院する時はなんだかいつも転校生な気分です。
今回はどんな人がいるのかな…
ていうか私1ヶ月で出れるんかな…
不安要素はいっぱいあったのですが、それまで私は
奇行ばかりやらかしていたので、安心の方が大きかったです。
閉鎖に来たからには、とりあえず死なずに済む方法を考えないとね。
そんな感じで初日は終わっていきました。